増刊号 191の疑問に答える周産期の栄養
新生児・乳児の栄養
5.早産児の栄養
5)栄養状態の評価法
中野 有也
1
Nakano Yuya
1
1昭和大学江東豊洲病院小児内科
キーワード:
身体測定値SDスコア
,
子宮外発育不全
,
体組成
,
early aggressive nutrition
,
adjustable fortification
,
アンモニア
,
BUN
,
鉄代謝
,
骨代謝
,
早産児骨減少症
Keyword:
身体測定値SDスコア
,
子宮外発育不全
,
体組成
,
early aggressive nutrition
,
adjustable fortification
,
アンモニア
,
BUN
,
鉄代謝
,
骨代謝
,
早産児骨減少症
pp.635-638
発行日 2022年11月18日
Published Date 2022/11/18
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000658
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早産児における栄養評価の意義
「子宮内や生後早期の成育環境は将来の体質や疾病リスクに大きな影響を与える」という概念,いわゆるdevelopmental origins of health and disease(DOHaD)学説が知られるようになり,早産児の生後早期の栄養環境の重要性が再認識されている。早産児におけるNICU入院中の栄養管理が,その時期の成長に多大な影響を与えることに疑いの余地はないが,この時期の成長は将来の神経学的発達,さまざまな疾病は発症リスクとも密接に関わることが示されているからである。そのため,出生後から絶え間なく栄養評価を継続して行い,理想的な栄養環境を維持することが,児の長期予後改善にとって重要である。
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