特集 慢性腎臓病・透析患者の酸化ストレス―最新知見と治療展開
3.慢性腎臓病の病態と酸化ストレス(4)CMD―MBD と酸化ストレス
岩崎 香子
1
,
深川 雅史
2
1大分県立看護科学大学人間科学講座
2東海大学医学部内科学系腎内分泌代謝内科
キーワード:
酸化ストレス
,
心血管系障害
,
骨代謝異常
,
液性因子
Keyword:
酸化ストレス
,
心血管系障害
,
骨代謝異常
,
液性因子
pp.1573-1579
発行日 2020年11月10日
Published Date 2020/11/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001535
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CKD―MBDは透析患者の予後に大きく影響する病態である.この病態形成には活性型ビタミンDやリンなどさまざまな液性因子の変化が関与する.これらの因子は活性酸素種の発生または消去に関する機能を有するため,量的平衡の破綻により酸化ストレスが亢進した状態が形成され,標的臓器である血管や骨などに障害が発生する.酸化ストレスの視点から病態形成因子のそれぞれの特徴や治療との関連を知ることは,CKD―MBDのマネージメントに有用となるであろう.
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