特集 透析患者PADの最前線
1.日本におけるPAD に対する取り組み
小林 修三
1
1湘南鎌倉総合病院腎臓病総合医療センター
キーワード:
足病医
,
フットケア
,
早期発見
,
自家末梢血CD34 陽性細胞移植
,
LDL アフェレシス
Keyword:
足病医
,
フットケア
,
早期発見
,
自家末梢血CD34 陽性細胞移植
,
LDL アフェレシス
pp.643-650
発行日 2020年7月10日
Published Date 2020/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001313
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糖尿病の有無にかかわらず,慢性腎臓病は下肢末梢動脈疾患(PAD)の独立した危険因子である.透析患者は約33 万人いるが,そのうち約4 %が下肢切断を受けている.ひとたび大切断に至ると,その後1 年で約半数の患者が亡くなるという厳しい現実がある.循環器科や血管外科の治療は進歩しているが,それだけでPAD 治療が完結することはない.血管石灰化・末梢微小循環障害・多血管病という3 点から透析患者固有の病態を捉え,フットケア・運動・栄養・薬物療法・透析方法などを検討する.先端的治療もさまざまある.透析現場では下肢末梢動脈疾患管理加算が診療報酬で認められたが,何よりもPAD が重症化する前に早期に発見し治療することが重要である.
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