特集 透析医工学の最前線
2.透析関連技術の進歩(3)腹膜透析における遠隔医療
小林 広学
1
,
安部 功記
1
1旭川赤十字病院腎臓内科
キーワード:
遠隔医療
,
「シェアソース」
,
自動腹膜透析
,
病診連携
Keyword:
遠隔医療
,
「シェアソース」
,
自動腹膜透析
,
病診連携
pp.487-493
発行日 2019年5月10日
Published Date 2019/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000877
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腹膜透析は血液透析に比して通院頻度が少ない在宅主体の医療であり,北海道や離島の多い地域など広大な医療圏をもつ地域では有用性は高く,実際の普及率も高い.しかし遠隔地医療において,患者の状態把握やトラブル発生時の迅速な初期対応は困難な場合が多い.2018 年より新しい自動腹膜灌流用装置が使用可能となった.この装置は「シェアソース」と連携することにより,医療者はインターネット上で治療経過を確認することができ,透析処方変更に伴う機械設定変更についてもインターネットを利用した遠隔操作が可能となった.腹膜透析の遠隔医療において,「シェアソース」を用いることで患者の状態把握と管理がより簡便になることが期待される.
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