OPINION
変わる常識
藤垣 嘉秀
1
1帝京大学医学部内科学講座・腎臓内科
pp.7-8
発行日 2020年1月10日
Published Date 2020/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001152
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「常識とは,18 歳までに身に付けた偏見のコレクションである」とアルベルト・アインシュタインが言っている.常識と固く信じていたものが,一生のうちに変わりうる高度情報時代である.医療人は個々人の常識ではなく,柔軟に今ある最善の医療を提供することを心がける必要がある.近年は情報量の多さゆえに,標準化された医療の提供を保証するガイドラインが出されているが,そこに至った道筋の理解に追いつかず,常識的な医療と信じて実践している感がある.少しは偏見をもち続けたほうがよいかもしれない.
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