特集 標準血液透析を再考する―最良の透析処方・管理技術とは
2.透析膜,血液浄化膜の選択
友 雅司
1
1大分大学医学部附属臨床医工学センター
キーワード:
ハイパフォーマンス膜(HPM)
,
除去性能
,
生体適合性
,
機能分類
,
S 型
Keyword:
ハイパフォーマンス膜(HPM)
,
除去性能
,
生体適合性
,
機能分類
,
S 型
pp.1127-1132
発行日 2019年8月10日
Published Date 2019/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001013
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本邦ではハイパフォーマンス膜(HPM)(高除去性能,高生体適合性)ダイアライザ,ハイパフォーマンス血液浄化膜が大部分使用されている.ダイアライザ,血液浄化膜の選択においては,患者の状態を勘案して行う.溶質除去においては除去すべき物質の除去効率により膜を選択する.患者に微細炎症が存在する場合などは生体適合性の高い膜を選択する.蛋白透過性の高い血液浄化膜(アルブミン漏出量が多い膜)を使用する際には,患者の血中アルブミンの低下に注意する.すべてのHPM 使用において,超純粋透析液水質基準を満たした透析液を使用すべきである.
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