連載 看護ケアとしての腹臥位管理—その理論と実践を学ぶ・3
実施スケジュールと観察
丸川 征四郎
1
1兵庫医科大学(救急・災害医学)
pp.368-373
発行日 2002年4月1日
Published Date 2002/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903943
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はじめに
腹臥位に体位変換したあとは,次のことを考えなければなりません,すなわち,(1)いつまで腹臥位を続けて,いつ仰臥位に戻すか,(2)何時間後に再び腹臥位にするか,(3)いつ腹臥位管理を終了するか,(4)どの状態で腹臥位管理の継続を断念するか,そして,(5)何を重点に観察するか,です.腹臥位管理を始める前に,これらを加味した実施スケジュールを立て,医師にも理解を得てください.
しかし,本当のところを言えば,腹臥位管理の統一されたスケジュールはもちろんのこと,スケジュールを決める確実な目安さえも存在しません.したがって,シリーズの第3回は筆者の独善があふれています.といっても筆者が多くの経験から得たものですから,皆さんに自信を持っておすすめできる内容です.それでは,海外文献に報告されている情報も参照しながら解説しましょう.
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