特集 既存のガイドラインを透析患者にどう活用するか
1.慢性心不全
今井 俊介
1
,
松原 琢
1
1信楽園病院循環器内科
キーワード:
透析
,
心不全
,
ドライウエイト
Keyword:
透析
,
心不全
,
ドライウエイト
pp.1001-1004
発行日 2019年7月10日
Published Date 2019/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000982
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日本循環器学会/日本心不全学会合同の心不全ガイドラインが2018 年に「急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017 年改訂版)」に改訂された.透析患者についてはβ遮断薬とレニン・アンジオテンシン系(RA 系)抑制薬の有効性以外に個別の記載はない.透析患者は心血管疾患を合併するリスクが高く,心不全による死亡が多いため,全患者で心血管疾患のスクリーニングが推奨される.また,体液過剰は独立した心血管死の危険因子である.ドライウエイトの設定やシャント血流の影響は透析患者特有の課題である.心機能低下例ではその評価がより難しいものとなる.
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