特集 透析医療における情報技術の進歩・展開
2.モニタリング(1)循環血液量モニタの活用
安藤 勝信
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター臨床工学部
キーワード:
循環血液量モニタ
,
ドライウエイト
,
バスキュラーアクセス再循環
Keyword:
循環血液量モニタ
,
ドライウエイト
,
バスキュラーアクセス再循環
pp.1199-1204
発行日 2017年8月10日
Published Date 2017/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000154
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循環血液量モニタとは,体外循環施行時に循環血液量変化率(⊿BV)を非観血的・連続的にモニタする装置である.透析中の循環血液量の変化を知ることは,透析中の血圧低下を事前に発見し,適切な処置を行ううえで重要である.循環血液量の変化率は,開始時の状態により変動幅が異なることがあるため,正確な初期値の取り込みが重要となる.バスキュラーアクセス再循環や脱血不良,回路内凝固が起こると正確な値を得ることができなくなる.循環血液量モニタは,透析患者の除水設定管理の一助になる.
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