透析医療と合併症 キュア&ケアガイドブック
悪性腫瘍 CQ 55 透析患者のシスプラチン治療時の対策・対応はどのように行いますか?
武藤 智
1
1順天堂大学医学部遺伝子疾患先端情報学講座
キーワード:
末期腎不全
,
抗がん剤
,
透析
Keyword:
末期腎不全
,
抗がん剤
,
透析
pp.909-913
発行日 2018年6月20日
Published Date 2018/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000579
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Ⅰ医学的背景
透析患者も含めた腎機能の低下した患者に対する抗がん剤の毒性を軽減するための適切な投与量は不明なことが多い.
Ⅱキュア
維持透析患者に対して,シスプラチン投与後に薬物除去目的に透析療法を行うことは推奨しない.
シスプラチン投与後に透析を行っても10%程度しか除去できないばかりか,リバウンド現象が起きる.
Ⅲケア
シスプラチン投与後に透析を行った場合でもシスプラチンの蓄積には十分に注意する必要がある.
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