透析医療と合併症 キュア&ケアガイドブック
悪性腫瘍 CQ 54 悪性腫瘍の早期発見への対策はどのように行いますか?
松原 雄
1
1京都大学大学院医学研究科腎臓内科学
キーワード:
後天性囊胞腎
,
Choosing Wisely
,
ヒトパピローマウイルス
Keyword:
後天性囊胞腎
,
Choosing Wisely
,
ヒトパピローマウイルス
pp.905-908
発行日 2018年6月20日
Published Date 2018/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000578
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Ⅰ医学的背景
透析患者は一般集団と比較してがんの発生が多い.
Ⅱキュア
わが国で多いがんだけでなく,透析患者で一般患者と比較して多いとされているがんを把握し,早期発見のための検査を行う.
後天性囊胞腎のある患者に対しては,年に1回は画像検査で腎がんの検索を行う.
Ⅲケア
長期透析患者では,とくに腎がんの危険因子である後天性囊胞の存在に留意する.
大腸がんの危険因子であるアルコール,肥満,喫煙,便秘の対策を立てる.
胃がんの危険因子であるHelicobacter pyloriの積極的な除菌を考慮する.
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