透析医療と合併症 キュア&ケアガイドブック
神経 CQ 33 末梢神経障害をもつ透析患者への対応はどのように行いますか?
新城 孝道
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1メディカルプラザ篠崎駅西口
キーワード:
透析療法
,
末梢神経障害
,
知覚神経障害
,
運動神経障害
,
自律神経障害
,
絞扼性神経障害
Keyword:
透析療法
,
末梢神経障害
,
知覚神経障害
,
運動神経障害
,
自律神経障害
,
絞扼性神経障害
pp.818-820
発行日 2018年6月20日
Published Date 2018/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000557
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Ⅰ医学的背景
透析患者の末梢神経障害は高頻度に合併するため的確な診断と対策を行う.
末梢神経障害は手足に及ぶが足の末梢に及ぼす影響が大きい.
末梢神経には知覚神経,運動神経,自律神経があり各神経の障害が混在する.
絞扼性神経障害が潜在することがあり専門的な診断が必要となる.
Ⅱキュア
適切な透析療法による毒素除去と代謝異常の改善で,神経障害の改善が期待できる.
透析中の運動は毒素除去に有用である.
Restless legs syndromeは透析液温度を低下させることで改善したとの報告がある.
Ⅲケア
起立での平衡障害,歩行での転倒に注意.
スキンケア(保湿,角質ケア),ネイルケアを含めたフットケアが必要である.
靴ずれ,熱傷予防対策が重要.
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