特集 透析室の感染症へどう対応するか
総論 1.医療関連感染症の最近の動向
松本 哲哉
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1国際医療福祉大学医学部感染症学講座
キーワード:
医療関連感染症
,
耐性菌
,
院内感染防止対策加算
Keyword:
医療関連感染症
,
耐性菌
,
院内感染防止対策加算
pp.553-560
発行日 2018年6月10日
Published Date 2018/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000491
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医療関連感染症の状況には大きな変化がみられている.まず,病原体の多様化,とくに各種の耐性菌の出現や広がりによって各医療機関はこれまでに増して耐性菌対策に取り組む必要に迫られている.また,新たな検査法の開発によってより早期に的確に診断が可能となりつつあり,感染症診療のあり方が変わってきている.一方,診療報酬の改定によって感染防止対策加算が新設されたことで,多職種のチームによる感染対策や病院間の連携も進むようになってきた.各医療機関においては,これらの変化に対応しながら感染症診療や感染対策の向上に務めることが課題となっている.
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