連載 あるある いるいる,そのケース 妊婦健診とらのまき・15【最終回】
満足度の高い妊婦健診を
山本 詩子
1
1山本助産院
pp.738-741
発行日 2011年8月25日
Published Date 2011/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101970
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本連載では,2010年6月号から7症例を通して妊婦健診時のコミュニケーションのとり方や保健指導について紹介してきました。日常の臨床で遭遇するよくあるケースが中心で,妊娠経過が概ね順調な症例を取り上げました。
助産師外来で対応する正常範囲の妊婦を対象にしたのは,取り立てて異常のないケースへの指導のあり方やアプローチの仕方を参考にしながら,実践に役立ててほしいと考えたからです。近年施設では,助産師外来や院内助産への取り組みが始まっていますが,「助産師外来をどのように始めてよいのかわからない」と言った声をよく耳にします。5~6年前から「院内助産を始めよう」という研修会が各地で開催され,筆者も講師の依頼を受け妊婦健診のノウハウについて講義してきました。そこで出会った助産師たちが,どのようなことで悩んだり困っているのかを知る中で,共通項目が上がってきたので紹介します。
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