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はじめに
慢性疼痛は3カ月以上持続する痛みとして定義され,病脳期間が長くなると痛みの原因箇所が痛み経路(pathway)各所に及んでいることが多い。一方,各治療の作用点はpathway全域には及んでいないため,複数の治療手段を併用することになる。急性期疼痛と異なり,慢性疼痛は特定の治療のみで完治するものでないことが明確になってきた。そのため,2018年に痛み関連7学会で「慢性疼痛治療ガイドライン」が編纂され,2021年にはさらに3学会が加わり,計10学会よる有識者の検討により「慢性疼痛診療ガイドライン」が発刊された。今回インターベンショナル治療の慢性疼痛に対する役割を解説するが,ガイドラインだけでは慢性疼痛の性格上,エビデンスは弱いものが多く,有識者による推奨度も弱くならざるをえない。そこで日本ペインクリニック学会では根拠に基づく医療(evidence-based medicine:EBM)のみでなく,より実臨床に即したNBM(narrative-based medicine:患者の語る物語に耳を傾ける患者立脚型医療)の要素を加えた治療指針を作成している。
今回は,これらを総合してインターベンショナル治療の役割と代表的治療各種を述べることとする。
There are multiple causes of the chronic pain, and analgesic effect of the isolated treatment is low. Not only a desensitization effect is high, but control of side effect is possible by combining with drug therapy, and the interventional treatment is useful for searching the painful point and help increase the activity of daily living.
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