投稿論文 工夫
形成外科医自身による3Dモデルの作製法とその有用性
石黑 昂
1
,
秋元 正宇
1
1日本医科大学千葉北総病院形成外科
pp.868-875
発行日 2024年8月10日
Published Date 2024/8/10
DOI https://doi.org/10.18916/keisei.2024080027
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はじめに
3D CADソフトや3Dプリンターが,以前では考えられないほどに低価格化してきている。医療機器販売業者や工学部への委託料が高額であることや納期がかかることを考慮すると,3Dモデルを自作できることは費用と所要時間の両方における効果に優れている 1)。
術者が直接触れて全方位から観察できる3D実体モデルを手術のシミュレーションに用いることで,具体的かつ正確なイメージをもつことが可能になり,治療の精度と効率性の向上に大きく寄与する。さらにこれら3Dモデルは,患者説明のツールとしてだけでなく,学生や研修医への教育ツールとしても有用である。
著者らは,自身で3Dモデルを作成できることは形成外科医が身に付けるべき基本手技の1つであると考えている。本稿では,3Dモデル作成の具体的な方法について述べる。
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