Japanese
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特集 3D画像診断の肝胆膵手術への応用
肝区画切除に対する3DCTの有用性
Effectiveness of 3D CT for liver resection by cone units
大坪 毅人
1
,
高崎 健
1
,
本柳 嘉信
2
,
唐沢 英偉
2
Taketo OTSUBO
1
1東京女子医科大学消化器病センター外科
2東京女子医科大学放射線科
キーワード:
肝切除
,
区画切除
,
3DCT
Keyword:
肝切除
,
区画切除
,
3DCT
pp.999-1003
発行日 1999年8月20日
Published Date 1999/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903687
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グリソン鞘の分岐形態は肝門部で左区域枝,中区域枝,右区域枝の3本の2次分枝に分かれ,肝内に分岐する.2次分枝以降の3次分枝の分岐形態は症例によりさまざまで,一定の規則を見出すことができない.
従来の画像診断とくに腫瘍の存在部位診断については,2次元画像から腫瘍と脈管との位置関係を頭の中で3次元画像に組み立てる必要があった.特に3次分枝以降のグリソン鞘処理による区画切除では,腫瘍と脈管の位置関係の把握は従来の2次元画像では非常に複雑で困難であった.3DCTの登場により腫瘍と脈管の位置関係の立体的把握が容易に可能となり,肝区画切除においても,術前シミュレーションが可能となった.
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