投稿論文 症例集積研究
小児心臓手術における術中トロンボエラストメトリーのA10と術後出血量との関係性
森 英明
1
,
戸田 雄一郎
,
清水 一好
,
金澤 伴幸
,
岩崎 達雄
1島根大学医学部附属病院 麻酔科
キーワード:
トロンボエラストグラフィー
,
術中期
,
心臓外科
,
出血-術後
,
後向き研究
,
リスク評価
Keyword:
Retrospective Studies
,
Cardiac Surgical Procedures
,
Intraoperative Period
,
Thrombelastography
,
Risk Assessment
,
Postoperative Hemorrhage
pp.1315-1321
発行日 2021年12月10日
Published Date 2021/12/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2022069464
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小児心臓手術において人工心肺離脱直後のトロンボエラストメトリー(ROTEM Delta、アムコ、東京)の10分での各測定値(amplitude at 10 minutes:A10)が術後ドレーン出血量と関連するかを単施設で後方視的に検討した。対象は18歳未満の、2010年10月1日から2011年7月31日までの小児心臓手術症例で人工心肺離脱時にROTEMを施行した18症例である。INTEM、EXTEM、FIBTEMのA10、maximum clot firmness(MCF)が術後6および24時間出血量と有意に相関関係を認めた。INTEMおよびEXTEMのA10とMCFはそれぞれ強い相関関係を認めた。術後出血量はINTEM、EXTEM、FIBTEM-A10の結果と相関し、検査完了を待たずともA10が確認できれば術後出血量が予測できる可能性がある。
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