投稿論文 症例報告
子宮鏡下子宮筋腫摘出術中に空気塞栓と灌流液流入による肺水腫を来した1症例
高尾 幾子
1
,
猪股 伸一
1筑波大学附属病院 麻酔科
キーワード:
灌流
,
空気塞栓症
,
子宮
,
子宮鏡法
,
子宮筋腫
,
術中合併症
,
肺水腫
,
生理食塩水
,
子宮筋腫核出術
Keyword:
Embolism, Air
,
Leiomyoma
,
Hysteroscopy
,
Intraoperative Complications
,
Uterus
,
Saline Solution
,
Perfusion
,
Pulmonary Edema
,
Uterine Myomectomy
pp.646-650
発行日 2021年6月10日
Published Date 2021/6/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2021256347
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子宮鏡手術は灌流液で子宮腔内が満たされるため、空気塞栓は発生しにくいと考えられている。しかし、灌流液圧を適正にしなければ、出血源となっている静脈洞に灌流液中の空気や蒸散するガスが流入したり、灌流液が多量に流入して肺水腫を来しうる。麻酔科医にとっては、子宮鏡手術は低侵襲な手術であるが、上記の合併症に配慮が必要である。
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