投稿論文 短報
左内頸静脈に挿入した中心静脈カテーテルが予期せぬ静脈に迷入した2症例
隈元 泰輔
1
,
柚留木 朋子
,
平岡 知江子
,
生田 義浩
,
山本 達郎
1熊本大学医学部附属病院 中央手術部
キーワード:
異物移動
,
中心静脈カテーテル法
,
胸部X線診断
,
細静脈
,
内頸静脈
,
左上大静脈遺残
Keyword:
Foreign-Body Migration
,
Persistent Left Superior Vena Cava
,
Venules
,
Radiography, Thoracic
,
Catheterization, Central Venous
pp.73-76
発行日 2021年1月10日
Published Date 2021/1/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2021142728
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症例は53歳女と71歳男で、左内頸静脈に挿入した中心静脈カテーテルがそれぞれ無名静脈近傍の細静脈と左上大静脈遺残(PLSVC)に迷入した。細静脈やPLSVCへの迷入は胸部X線正面像のみでは判断しにくいため、胸部X線側面像やCTを併用する必要があると考えられた。また、2例ともガイドワイヤーはストレートタイプを使用していたが、細静脈への迷入が少ないJタイプのガイドワイヤーを使用すべきであったと考えられた。
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