投稿論文 臨床経験
帝王切開分娩中の母体右内頸静脈超音波画像の検討 児娩出後の血圧低下の対処法における考察
愛波 淳子
1
,
計良 和範
,
淀川 祐紀
,
下倉 眞平
1地域医療機能推進機構船橋中央病院 麻酔科
キーワード:
術中期
,
超音波診断
,
帝王切開術
,
低血圧
,
輸液療法
,
後向き研究
,
内頸静脈
Keyword:
Retrospective Studies
,
Hypotension
,
Intraoperative Period
,
Ultrasonography
,
Cesarean Section
pp.1169-1174
発行日 2020年11月10日
Published Date 2020/11/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2021050823
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帝王切開分娩における児娩出後の血圧低下について、臨床所見と超音波による母体右内頸静脈断面像の観察結果とともに、関連因子や対処法を考察した。多くの症例で児娩出後に右内頸静脈断面積は増大していた。静脈還流が増加した可能性が考えられ、心疾患合併症例などでは輸液に注意が必要であろう。血圧低下には複数因子が関与しており、超音波による内頸静脈の観察は、一定の条件下で循環輸液の指標として有用かもしれない。
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