投稿論文 短報
青色ゴムまり様母斑症候群合併妊婦に対する帝王切開の麻酔経験
土山 景子
1
,
山本 克己
,
若林 諒
,
村上 育子
,
川真田 樹人
1信州大学 医学部麻酔蘇生学教室
キーワード:
吸入麻酔
,
MRI
,
気管内挿管法
,
帝王切開術
,
妊娠合併症-心臓血管系
,
産科麻酔
,
Sevoflurane
,
Blue Rubber Bleb Nevus症候群
Keyword:
Anesthesia, Inhalation
,
Anesthesia, Obstetrical
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Intubation, Intratracheal
,
Sevoflurane
,
Pregnancy Complications, Cardiovascular
,
Cesarean Section
,
Blue Rubber Bleb Nevus Syndrome
pp.1097-1100
発行日 2020年10月10日
Published Date 2020/10/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2021033172
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
34歳女。静脈奇形が全身に生じる青色ゴムまり様母斑症候群を合併しているため、麻酔操作において静脈奇形の損傷を回避する必要があった。術前のMRIで腰方形筋や脊柱起立筋に静脈奇形を疑わせる多発病変を認めたため、硬膜外腔など脊柱管にも静脈奇形が存在する可能性を考慮し、麻酔方法は脊髄幹麻酔ではなく全身麻酔を選択した。上気道にも静脈奇形が多発しており、気道確保時の損傷対策が必要であった。そこで、咽・喉頭を直視でき且つ声門周囲をビデオ画面で詳細に間接視できるMcGRATH MACを使用し、直視と間接視を併用しながら静脈奇形を避けることで、損傷なく気管挿管することができた。
Copyright© 2020 KOKUSEIDO CO., LTD. All Rights Reserved.