投稿論文 短報
妊娠高血圧腎症の重症化にHELLP症候群を併発し、全身麻酔下に緊急帝王切開を行った1症例
丸山 由起子
1
,
神山 圭
,
山田 頼子
,
河野 奈緒
,
大塚 美弥子
,
大畑 めぐみ
1武蔵野赤十字病院 麻酔科
キーワード:
Alanine Transaminase
,
Aspartate Aminotransferases
,
Fentanyl
,
Propofol
,
血圧
,
血小板計数
,
子かん前症
,
全身麻酔
,
タンパク尿
,
帝王切開術
,
産科麻酔
,
HELLP症候群
,
Rocuronium
,
Sevoflurane
,
緊急手術
Keyword:
Aspartate Aminotransferases
,
Anesthesia, General
,
Anesthesia, Obstetrical
,
Fentanyl
,
HELLP Syndrome
,
Alanine Transaminase
,
Propofol
,
Rocuronium
,
Sevoflurane
,
Pre-Eclampsia
,
Platelet Count
,
Proteinuria
,
Cesarean Section
,
Blood Pressure
pp.641-646
発行日 2020年6月10日
Published Date 2020/6/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2020306880
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35歳。妊娠26週頃から胎児発育不全の傾向を認めていた。妊娠28週に血圧150/100mmHg、尿タンパク3+を認め、妊娠高血圧腎症(PE)に対する母体管理を目的に当科へ搬送された。入院時の血液検査でHELLP症候群の併発が明らかになったため妊娠継続は危険と判断し、緊急帝王切開を行うこととなった。一般に重症PE患者に対する帝王切開の麻酔方法は区域麻酔を選択されることが多いが、本例は血小板減少と出血傾向を認めたため全身麻酔を選択した。導入薬はプロポフォールとフェンタニルを使用し、挿管は容易に行え、手術は問題なく終了した。
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