投稿論文 症例
四肢以外に発生したfibro-adipose vascular anomaly(FAVA)と考えられた2例
赤木 健一郎
1
,
尾崎 峰
,
藤原 正規
,
大島 直也
,
岩科 裕己
,
藤木 政英
,
多嶋 亮彦
1杏林大学 医学部形成外科学教室
キーワード:
胸部腫瘍
,
血管組織腫瘍
,
鎖骨
,
超音波診断
,
生検
,
拡散MRI
Keyword:
Neoplasms, Vascular Tissue
,
Thoracic Neoplasms
,
Ultrasonography
,
Clavicle
,
Biopsy
,
Diffusion Magnetic Resonance Imaging
pp.127-133
発行日 2022年1月10日
Published Date 2022/1/10
DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2022129867
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症例1(18歳女性)。左側胸部の血管性腫瘍切除術から3年後、同部位に腫瘤が再発し、疼痛も出現したため、当科へ再受診となった。左側胸部には16cm大の硬い隆起性皮下腫瘤が触知された。症例2(54歳女性)。左鎖骨上窩の腫瘤と疼痛を主訴に、前医の造影MRIにて血管腫または脂肪腫の疑いで当科へ紹介となった。左鎖骨上窩には4cm大の隆起性皮下病変が認められた。両症例とも超音波検査で腫瘍性病変の内腔に小さな低流速血流を示す脈管が確認され、病変部を切除した結果、病理所見よりfibro-adipose vascular anomalyに類似した病変と診断された。
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