投稿論文 原著
ニトログリセリン併用CT血管造影による深腸骨回旋動脈を中心とした血管解剖解析
宮内 律子
1
,
村上 隆一
,
天野 信行
,
井町 賢三
,
渡部 雅子
1山口県立総合医療センター 形成外科
キーワード:
Nitroglycerin
,
局所解剖学
,
顔面腫瘍
,
上顎腫瘍
,
舌腫瘍
,
腸骨動脈
,
顔面半側萎縮症
,
皮膚疾患-顔面
,
皮膚腫瘍
,
扁平上皮癌
,
CT血管造影
,
骨皮弁
,
穿通枝皮弁
Keyword:
Facial Neoplasms
,
Nitroglycerin
,
Facial Dermatoses
,
Facial Hemiatrophy
,
Computed Tomography Angiography
,
Skin Neoplasms
,
Tongue Neoplasms
,
Anatomy, Regional
,
Maxillary Neoplasms
,
Iliac Artery
,
Carcinoma, Squamous Cell
,
Perforator Flap
pp.116-126
発行日 2022年1月10日
Published Date 2022/1/10
DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2022129866
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ニトログリセリン併用CT血管造影を用いて深腸骨回旋動脈(DCIA)41例82側(男性29例、女性12例、平均年齢62.4歳)における穿通枝の走行を解析した。その結果、DCIAからの穿通枝は79側中25側(31.6%)で認められ、うち終末枝が穿通枝であったものは10側(12.6%)であった。上行枝とDCIAの発達の程度にはバリエーションがみられ、DCIA本幹が発達している終末枝は内腹斜筋内、もしくは筋下で終止するものが54.4%と最も多かった。DCIAを血管茎とした腸骨皮弁の穿通枝や上行枝には種々の変異が存在していることから、内腹斜筋弁や皮島が骨弁とともに使えるかどうかは、その分岐位置についてなどの項目を、血管造影CTを使用して事前に分析することが重要であると考えられた。
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