投稿論文 症例
皮膚生検でケラトアカントーマが疑われた左鼻唇溝部外歯瘻の1例
藤田 真亜子
1
,
益岡 弘
,
覚道 奈津子
,
福井 充香
,
宮坂 知佳
,
河岡 有美
,
楠本 健司
1関西医科大学附属病院 形成外科学講座
キーワード:
ケラトアカントーマ
,
パノラマX線撮影法
,
歯瘻
,
鑑別診断
,
生検
,
X線CT
,
鼻唇溝
Keyword:
Keratoacanthoma
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Radiography, Panoramic
,
Dental Fistula
,
Diagnosis, Differential
,
Biopsy
,
Nasolabial Fold
pp.1113-1119
発行日 2021年9月10日
Published Date 2021/9/10
DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2021354276
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73歳女性。左鼻唇溝部のドーム状腫瘤が急速に増大したため近医を受診後、当科へ紹介になった。所見では左鼻唇溝部に10mm大の境界明瞭で弾性軟の隆起する暗紅色皮膚結節が認められ、皮膚生検にてケラトアカントーマが疑われた。鑑別も兼ねて局所麻酔下に全摘出術と歯科的診察を行ったところ、本症例は鼻唇溝部外歯瘻と確定診断され、口腔内病巣については歯科的治療が行われた。目下、2ヵ月経過で再発なく、創治癒している。
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