特集 口唇・口囲の皮膚病(炎症性)
臨床例
外歯瘻
山本 昭成
1
,
和田 康夫
1赤穂市民病院 皮膚科
キーワード:
スポロトリクム症
,
パノラマX線撮影法
,
基底細胞腫
,
歯瘻
,
鑑別診断
,
X線CT
,
非結核性抗酸菌症
,
皮膚腫瘍
,
表皮嚢胞
,
待機療法
Keyword:
Carcinoma, Basal Cell
,
Diagnosis, Differential
,
Dental Fistula
,
Epidermal Cyst
,
Mycobacterium Infections, Nontuberculous
,
Radiography, Panoramic
,
Skin Neoplasms
,
Sporotrichosis
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Watchful Waiting
pp.1069-1072
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2017404830
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<症例のポイント>オトガイ部に生じた陥凹、および口腔内病変から外歯瘻と診断した症例を報告した。外歯瘻は皮膚に症状が出現するため、口腔内病変が見逃されることが多く、病悩期間が長期になる傾向がある。頭頸部皮膚に生じた難治性病変をみたときは本症を念頭に置くことが重要である。瘻孔部位は原因歯とほぼ相関があり、大臼歯であれば頬部や顎下部、上顎犬歯であれば鼻翼基部、下顎犬歯であればオトガイ部に発生しやすい。年齢により原因歯に差があり、若年者では大臼歯、高齢者では犬歯が原因歯になりやすい。
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