投稿論文 症例
軸前性多趾症を合併した先天性内反母趾の2例
水上 秀也
1
,
鳥谷部 荘八
,
伊師 森葉
,
牛尾 茂子
1国立病院機構仙台医療センター 形成外科手外科
キーワード:
X線診断
,
多指症
,
内反母趾
Keyword:
Polydactyly
,
Radiography
,
Hallux Varus
pp.1105-1112
発行日 2021年9月10日
Published Date 2021/9/10
DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2021354275
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
症例1(生後1ヵ月女児)。左軸前性多合趾症を合併した内反母趾を主訴とした。1歳時に過剰趾と判断した内側母趾を切除するも、再度内反傾向にあったため2度にわたり追加手術が行われた。第I-II趾間の形成術を施行した結果、初回手術から9年経過現在、足趾は良好な形態で立位と歩行に問題はみられていない。症例2(生後1ヵ月男児)。両側小指多指症、両側多合趾症を主訴とした。生後11ヵ月時に両小指多指症手術と右合趾症手術、左足最外側の浮遊趾を単純切除・縫合を行い、1歳1ヵ月時に左多合趾症手術が施行された。その結果、術後3年6ヵ月現在、左右差や歩行機能に問題はみられていない。
Copyright© 2021 KOKUSEIDO CO., LTD. All Rights Reserved.