特集 エキスパートに学ぶ産婦人科縮小手術・低侵襲手術のトピックス
8.卵巣がんに対する鏡視下手術
長又 哲史
1
S. Nagamata
1
1神戸大学大学院医学系研究科外科系講座産科婦人科学分野(講師)
pp.765-770
発行日 2026年8月1日
Published Date 2026/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003912
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卵巣がんに対する手術は開腹手術が標準であるが,適切に選択された症例では腹腔鏡手術やロボット支援下手術による低侵襲化が期待されている。早期卵巣がんでは,鏡視下手術は開腹手術と比較して出血量,合併症,在院日数を減少させ,予後はおおむね同等と報告されている一方,術中腫瘍被膜破綻には注意を要する。進行卵巣がんでも,術前化学療法後に完全切除が見込める症例に対する鏡視下手術の有用性が示唆されているが,後方視的研究が中心である。本稿では卵巣がんに対する鏡視下手術について,早期がんおよび進行がんにおける治療成績と,わが国で進行中の臨床研究を含む国内外の動向について概説する。

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