特集 とっつきにくかった周産期病理をあらためて学ぶ―診断から説明までを徹底整理
各論
1.絨毛膜羊膜炎(CAM)と臍帯炎―その病期分類と早産および新生児転帰との関連―
堀越 義正
1
,
谷口 千津子
2
M. Horikoshi
1
,
C. Taniguchi
2
1静岡市立静岡病院産婦人科
2浜松医科大学附属病院産婦人科
pp.637-641
発行日 2026年7月1日
Published Date 2026/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003876
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絨毛膜羊膜炎(CAM)と臍帯炎は自然早産の重要なリスク因子であり,その病期分類と早産および新生児転帰との関連についてこれまで多くの検討がなされている。わが国ではそれぞれの評価に簡便なBlanc分類および中山分類が広く用いられてきたが,どちらも炎症の重症度(Grade)を評価軸に含まない点が問題であった。Amsterdam Placental Workshop Group Consensus Statementによる病期分類(通称Amsterdam分類)は,StageとGradeの2軸で母体炎症反応(MIR)と胎児炎症反応(FIR)を独立して評価することで,病態をより正確に把握しうる分類として期待されている。MIRのGrade評価の有用性については一定の見解は得られていないが,臍帯動脈炎(FIR Stage 2)が神経学的予後不良の指標となりうることが報告されていることから,臍帯動脈の評価を必要とするAmsterdam分類の臨床的意義は高いと考えられる。わが国においても同分類が広く導入されることが望まれる。

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