合併増大号 今月の臨床 産婦人科医のための感染症最新レクチャー
各論 : 母子感染・周産期感染
絨毛膜羊膜炎
米田 哲
1
1富山大学学術研究部医学系産科婦人科学教室
キーワード:
Ureaplasma/Mycoplasma
,
病原微生物
,
子宮内感染
,
絨毛膜羊膜炎
,
無菌性子宮内炎症
Keyword:
Ureaplasma/Mycoplasma
,
病原微生物
,
子宮内感染
,
絨毛膜羊膜炎
,
無菌性子宮内炎症
pp.112-117
発行日 2024年1月10日
Published Date 2024/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211139
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●妊娠中に診断される臨床的(顕性)絨毛膜羊膜炎は子宮内感染を疑う根拠となっているが,必ずしも羊水中に病原微生物が存在しているわけではない.
●分娩後に診断される組織学的絨毛膜羊膜炎は,早期の自然早産であるほど頻度が高く,かつ重度であるため,未熟性の強い児であるほど子宮内炎症/感染の影響を受けやすい.
●高度の子宮内炎症惹起の主な原因として,Ureaplasma/Mycoplasmaと細菌の重複感染がある一方で,子宮内血腫,胎便などが原因となる無菌性の子宮内炎症がある.
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