臨床経験
当院における骨盤位外回転術に対する取り組み
所 伸介
1
,
桂 大輔
1
,
稲富 絢子
1
,
岡田 奈津実
1
,
大谷 遼子
1
,
辻 俊一郎
1
S. Tokoro
1
,
D. Katsura
1
,
A. Inatomi
1
,
N. Okada
1
,
R. Otani
1
,
S. Tsuji
1
1滋賀医科大学医学部産科学婦人科学講座
pp.389-394
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003797
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骨盤位に対する外回転術は,帝王切開率の抑制や帝王切開子宮瘢痕症を防ぐ観点から有用な手技であるが,国内での普及率は依然として低い。当院では2017年4月より外回転術を導入し,2024年8月までに106例を施行した。本研究では,これらの症例を後方視的に検討し,成功率,安全性,施行成績に影響する因子などを解析した。全体の成功率は82.1%(初産婦76.5%,経産婦87.3%)であり,既報と比較して高率であった。不成功因子としては,術者判断によるリトドリン塩酸塩点滴の増量のみが有意に関連していた。母児に重大な帰結をもたらす有害事象は限定的であった。本検討結果は,骨盤位に対する外回転術の有用性と安全性を示すものであり,今後も臨床現場での適切な情報提供と実施環境の整備が求められる。

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