特集 CQ&図解で学ぶ 生殖医療の基礎講座
Ⅷ がん生殖
CQ 36 がん・生殖医療はどのような疾患で適応になるのか?
源 祥子
1
,
髙井 泰
2
1埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センター母体・胎児部門
2埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センター産婦人科
pp.1418-1429
発行日 2025年11月30日
Published Date 2025/11/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003647
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A
▶外科的治療,化学療法,放射線治療,内分泌療法,経過観察中の加齢などによって性腺機能が低下する可能性のある疾患が適応となる。
▶特にシクロホスファミド,ブスルファンなどのアルキル化薬やシスプラチンなどの白金製剤は性腺機能を低下させる代表的な薬剤である。
▶妊孕性の低下の程度は患者の年齢なども考慮して推定する必要がある。
▶妊孕性温存療法や温存後生殖補助医療に対する公的助成制度の対象は日本癌治療学会『小児・AYA世代がん患者等の妊孕性温存に関する診療ガイドライン』で規定されており,妊孕性温存の適応と考えられるすべての疾患や治療が対象となるわけではない。

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