特集 CQ&図解で学ぶ 生殖医療の基礎講座
Ⅲ 外科的治療介入のポイント
CQ 10 子宮筋腫摘出(核出)術の適応とアプローチは? いつ手術する?
北脇 佳美
1
1三菱京都病院産婦人科
pp.1212-1218
発行日 2025年11月30日
Published Date 2025/11/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003605
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A
▶筋腫の部位やサイズを評価し,自覚症状の強い場合,筋腫が不妊の要因と考えられる場合,不妊治療の支障となる場合,妊娠後にトラブルになりそうな場合には手術を考慮する。
▶手術侵襲や術後癒着の低減のためには腹腔鏡手術や子宮鏡手術(TCR)が望ましいが,これらの適応とならないサイズの大きな筋腫や筋腫数の多い多発性筋腫では開腹手術を選択する。
▶再発による複数回の手術を避けるため,具体的な挙児希望時期に合わせて手術を行う。
▶高年齢の患者では筋腫核出のための不妊治療中断期間による妊孕性の低下を十分考慮したうえで,手術適応および手術時期を考える。生殖補助医療(ART)予定の患者であれば事前の採卵が望ましい。

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