特集 産婦人科医が担うべき産道裂傷の包括的ケア―女性のQOLを守るために
産道裂傷の解剖・診断・治療・予防
2.産道裂傷,腟壁裂傷の診断と治療
松永 茂剛
1
S. Matsunaga
1
1埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センター(教授)
pp.1053-1057
発行日 2025年11月1日
Published Date 2025/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003564
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経腟分娩時の産道裂傷はときに重症化する場合がある。3度および4度の重症産道裂傷はOASISとよばれ,生涯にわたり肛門失禁症状などの重篤なQOLの低下をきたすことがある。機能回復のためには局所解剖およびその機能を十分理解したうえでの修復が必須であり,4度裂傷においては感染や縫合不全を予防するために様々な施策を行う必要がある。継続的な術後ケアの徹底は,合併症の予防や機能回復を促進するため重要である。

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