臨床経験
全腹腔鏡下子宮全摘術(TLH)における経腟的ドレーン留置の有用性
吉池 奏人
1
,
長井 友邦
1
,
高野 宏太
1
,
森川 めぐみ
1
,
増田 聡美
1
,
高木 靖
1
K. Yoshiike
1
,
T. Nagai
1
,
K. Takano
1
,
M. Morikawa
1
,
S. Masuda
1
,
Y. Takagi
1
1諏訪赤十字病院産婦人科
pp.521-525
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003397
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当院では子宮筋腫などの良性疾患を対象に全腹腔鏡下子宮全摘術(TLH)を行っている。術後の出血や感染のリスクが高くない症例においては,基本的にドレーン留置を省略していたが,術後の腟断端血腫や感染などのトラブルが散見されたため,ダグラス窩に経腟的ペンローズドレーン留置を試みた。手技はそれほど煩雑でなく,ドレーン留置に伴う疼痛もなく,術後血腫・感染も減少した。経腟的ドレーンは有効と考えられる。

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