特集 動画で学ぶ! 次世代へつなぐ婦人科ロボット支援手術
Ⅳ.その他
1.ロボット支援手術におけるトラブルシューティング
佐々木 徹
1
,
西 洋孝
1
T. Sasaki
1
,
H. Nishi
1
1東京医科大学産科婦人科学分野
pp.1685-1690
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003245
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ロボット支援手術は,3Dイメージ拡大視野下で術者の手と同様の自由度を有するロボット鉗子を操作可能であり,開腹手術では視認困難な狭く奥まった術野において,腹腔鏡手術よりも制限が少なく繊細な手技が行え,その能力を最大限に発揮する。現状において,ロボット支援手術が安全性,修練性に優れていることは広く認知されているが,触覚を有さない鉗子による臓器損傷,鉗子やフットペダルの誤操作,視野外における予期せぬ他臓器損傷など,ロボット支援手術に特異的で重篤な合併症を併発しうることに留意が必要である。本稿ではロボット支援手術時の予期せぬ術中合併症についての予防法とトラブルシューティングに関して概説を行う。
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