特集 がんサバイバーにおける女性医学―産婦人科医にできること
各論
3.がんサバイバーのリプロダクション―がん治療前後の生殖医療―
正木 希世
1
,
杉本 公平
1
,
池永 晃大
1
,
大久保 美紀
1
,
竹川 悠起子
1
,
杉江 美穂
1
,
大坂 晃由
1
,
岩端 威之
1
,
小泉 智恵
1
,
岡田 弘
1
K. Masaki
1
,
K. Sugimoto
1
,
K. Ikenaga
1
,
M. Okubo
1
,
Y. Takekawa
1
,
M. Sugie
1
,
A. Osaka
1
,
T. Iwahata
1
,
T. Koizumi
1
,
H. Okada
1
1獨協医科大学埼玉医療センターリプロダクションセンター
pp.1535-1541
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003208
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若年がんサバイバーに対する妊孕性温存に関して,公的助成制度の整備,医療技術の向上に伴い,がん・生殖医療の普及は進んでいる。女性に対する妊孕性温存は,卵巣組織凍結,卵子凍結,受精卵凍結などであり,患者の年齢や原疾患とその治療方法,パートナーの有無などによって選択される。そのため腫瘍領域と生殖医療領域の緊密な連携が不可欠となっている。さらに若年がんサバイバーに対する支援する領域は拡がりをみせている。がん治療後の早発卵巣不全に対する医療介入,その後のライフコース選択のための情報提供など心理社会支援が必要であり,女性医療をはじめとする他領域との連携が必要になると考えられる。
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