特集 フローチャートでわかる 婦人科外来診療パーフェクトブック
Ⅴ 女性医学
58.骨盤臓器脱
可世木 華子
1
,
市川 雅男
1
H. Kaseki
1
,
M. Ichikawa
1
1日本医科大学産婦人科
pp.1487-1492
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003195
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骨盤臓器脱とは子宮脱,膀胱瘤,直腸瘤など(図1)の総称で,骨盤内の臓器が腹圧により腟から脱出してくる病態である。加齢,出産,慢性の咳や便秘などがリスクファクターといわれ,高齢化社会に伴いその発生頻度は増加している。経産婦の50%にみられるといわれている。アメリカでは年間30万件の骨盤臓器脱手術が行われており,2050年までにその数は50%増加すると予測されている1)。
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