増刊号 ―これだけは押さえたい―最重要疾患の病態・診断・治療法
婦人科編
更年期・老年期
骨盤臓器脱
白石 達典
1
,
市川 雅男
1
1日本医科大学千葉北総病院産婦人科
キーワード:
POP-Q
,
DeLancey分類
,
LSC
,
RSC
Keyword:
POP-Q
,
DeLancey分類
,
LSC
,
RSC
pp.233-239
発行日 2025年4月20日
Published Date 2025/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698650790040233
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Points
+骨盤臓器脱(POP)は膀胱や子宮,小腸,直腸が腟から脱出する状態で,女性の生活の質(QOL)を低下させる病態である.
+治療方針はPOPの重症度を示すPOP-Q分類に基づき判断される.StageⅠ+Ⅱでは保存療法,stageⅢ以上では手術療法が考慮される.
+近年のPOP治療ではメッシュ関連の合併症が問題視されている一方で,非メッシュ術式の選択肢も増えている.したがって,合併症リスクを最小限に抑えるために,患者の病態に最適な術式の選択が求められる.

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