特集 内科医として知っておくべき非がん疾患の手術
泌尿器科・婦人科領域の手術
骨盤臓器脱
野村 由紀子
1
,
岡田 義之
1
,
松原 英司
1
,
嘉村 康邦
1
1昭和大学横浜市北部病院女性骨盤底センター
キーワード:
骨盤臓器脱
,
native tissue repair
,
TVM
,
腹腔鏡下仙骨腟固定術
Keyword:
骨盤臓器脱
,
native tissue repair
,
TVM
,
腹腔鏡下仙骨腟固定術
pp.1205-1208
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika125_1205
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Summary
▪骨盤臓器脱(POP)は,骨盤内の臓器を支える骨盤底筋,筋膜,靱帯などが加齢や出産などで緩むことによって生じる骨盤底のヘルニアである.
▪手術適応は,有症状で保存的治療抵抗性のPOP-Q stage Ⅲ期,Ⅳ期である.
▪手術法には,非メッシュ手術とメッシュ手術がある.
▪非メッシュ手術は再発率の高さが報告されているが,メッシュ関連合併症の心配がなく,感染リスクのある症例にも可能である.
▪経腟メッシュ手術(TVM)は米国ではFDAの警告により減少している一方,日本ではメッシュ関連合併症が少ないため継続されている.
▪腹腔鏡下メッシュ手術である腹腔鏡下仙骨腟固定術(LSC)はゴールドスタンダードとして普及し始めている.
© Nankodo Co., Ltd., 2020