特集 フローチャートでわかる 婦人科外来診療パーフェクトブック
Ⅰ 症候からの鑑別診断
15.外陰痛・腫脹
笹川 寿之
1
,
高倉 正博
1
T. Sasagawa
1
,
M. Takakura
1
1金沢医科大学産科婦人科学
pp.1201-1205
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003148
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外陰痛・腫脹の原因と考えられるものは様々であるが,一般的な婦人科疾患であれば,問診で年齢,経過,部位,痛みの程度などから病変は推定できる(図1,2)。さらに,痛みや腫脹(腫瘤)が局所に限定するか広範囲か,掻痒感を伴うのかどうかも重要な情報である。これらの問診後,視診によって病変の性状を観察する。性に関する情報も重要である。性経験があるかないか,経験がある場合にはこの1年以内に相手が変ったかどうか,最後に接触した時期がいつかについて数カ月前までさかのぼって聞く必要がある。
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