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今月の特集 エキスパートから学ぶ—臨床から求められる超音波検査
体表エコー:前頸部痛・腫脹
Body surface echo:anterior neck pain and swelling
前田 佳彦
1
1医療法人豊田会高浜豊田病院健診センター
キーワード:
エコーは触診・視診の延長
,
感染症
,
炎症性変化
,
生化学検査
Keyword:
エコーは触診・視診の延長
,
感染症
,
炎症性変化
,
生化学検査
pp.714-719
発行日 2025年6月15日
Published Date 2025/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200690060714
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Point
●頸部領域の痛みや腫脹は,感染,腫瘍,脈管系疾患,神経障害など病態はさまざまであり,整形外科,脳神経外科,内分泌内科など他領域の疾患を含んでいるため,診断に苦慮することも多い.
●頸部痛,腫脹のコントロールの基本は原疾患の治療であり,触診,視診の延長として病態把握に優れる超音波を活用することは,疾患の鑑別を速やかに行ううえでポイントになる.
●前頸部痛の原因には,細菌やウイルス感染症による頸部リンパ節の腫脹,扁桃炎,伝染性単核球症,風疹,麻疹,おたふくかぜ,亜急性甲状腺炎,筋肉や神経由来などによる痛みがある.
●前頸部腫脹とは,主に前頸部に腫れがみられる症状の総称である.代表的な疾患には,頸部リンパ節腫脹や唾液腺腫瘍,頸部囊胞,甲状腺腫瘍などが挙げられる.

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