特集 婦人科がん治療における下肢リンパ浮腫―センチネルリンパ節生検の保険適用はなぜ必要なのか
10.センチネルリンパ節生検の保険承認―これまでの経緯および今後の展望―
和田 美智子
1
,
山上 亘
1
M. Wada
1
,
W. Yamagami
1
1慶應義塾大学病院産婦人科
pp.945-949
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003083
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欧米と比べ,わが国の婦人科がんのセンチネルリンパ節生検(SNB)は普及が遅れている。ようやく2023年3月に婦人科がんの外陰癌,子宮体癌,子宮頸癌のRI法のトレーサーとしてテクネシウムフィチン酸が保険収載され,2024年度の診療報酬改定で外陰癌のSNBが保険適用となったが,子宮頸癌,子宮体癌のSNBは保険収載されなかった。2026年度の診療報酬改定で子宮がんに対するSNBの保険収載を目指しつつ,SNBのクオリティーを担保しながら婦人科がんのSNBが全国で普及し患者さんのQOL向上に貢献するよう働きかける必要がある。
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