特集 画像で決める癌手術の切除範囲—典型症例総覧
ⅩⅠ.乳癌
乳癌に対するセンチネルリンパ節生検
沢井 清司
1
,
中嶋 啓雄
1
,
水田 成彦
1
,
阪口 晃一
1
,
鉢嶺 泰司
1
Kiyoshi SAWAI
1
1京都府立医科大学内分泌・乳腺外科
pp.369-373
発行日 2001年10月30日
Published Date 2001/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904685
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はじめに
乳癌に対する根治術において腋窩リンパ節郭清は必須の手技として広く行われてきたが,腋窩郭清を行うと術後のセローマ,上肢リンパ浮腫などの合併症が発生し,術後のQOLを低くすることがある.センチネルリンパ節生検は,リンパ節転移のない症例を正確に判別し,無駄な腋窩郭清を省略できる手技であり,急速に普及しつつある1).本稿では,術前診断DCIS(非浸潤性乳管癌)に対して,センチネルリンパ節生検によりリンパ節郭清を省略した症例を提示する.
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