症例
ペッサリーリング挿入による子宮留膿症の子宮穿孔の1例
李 侑香
1
,
金山 智子
1
,
辻 麻亜子
1
,
森内 航生
1
,
伏見 萩子
1
,
西野 由香里
1
,
西島 光浩
1
Y. Li
1
,
T. Kanayama
1
,
M. Tsuji
1
,
K. Moriuchi
1
,
S. Fushimi
1
,
Y. Nishino
1
,
M. Nishijima
1
1兵庫県立淡路医療センター
pp.895-899
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002243
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症例は84歳女性。子宮脱に対してペッサリーリング挿入中であった。入院6日前に発熱し抗菌薬投与でも改善せず入院当日に腹痛,反跳痛を認めたため当院受診した。リングの黄染,黒色壊死組織の固着を認め,子宮留膿症破裂による骨盤内膿瘍が疑われ同日入院し,翌日腹腔鏡下腹腔内ドレナージ術を施行した。術中所見で子宮後壁右側の穿孔とそれを閉塞するように小腸癒着があり,膿汁貯留も認めた。入院7日目に経腟的腹腔ドレナージを行い経過良好で退院となった。子宮留膿症の原因として長期間ペッサリーリングを留置したことが考えられた。
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