特集 産婦人科領域における情報リテラシー―ビッグデータとバイオインフォマティクスの活用
6.産婦人科領域におけるDPCデータの研究利用
重見 大介
1,2
,
康永 秀生
3
D. Shigemi
1,2
,
H. Yasunaga
3
1東京大学大学院医学系研究科 臨床疫学・経済学(客員研究員)
2株式会社Kids Public産婦人科オンライン(代表)
3東京大学大学院医学系研究科 臨床疫学・経済学(教授)
pp.797-801
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003048
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近年,インターネットの普及やデータベースの構築が進み,世界各国で大規模データベースを用いた臨床研究が活発化している。わが国で臨床研究に活用されている代表的な大規模データベースとしてDiagnosis Procedure Combination(DPC)データベースがあり,幅広い診療科や疾患に関する論文が報告されているが,産婦人科領域での活用事例はまだ少ない。DPCデータは産婦人科領域においても様々な臨床研究に活用可能だと考えられる一方で,注意すべき制限や限界点があることを理解しておく必要がある。同時に,適切にDPCデータ研究を実施できる人材を多く育てることも急務である。
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