症例
妊娠中に第4度子宮脱を発症し,経腟分娩に至った1例
上杉 俊太郎
1
,
後藤 摩耶子
1
,
澤本 康平
1
,
北島 遼
1
,
大久保 理恵子
1
,
吉岡 恵美
1
,
髙田 友美
1
,
堀 謙輔
1
,
伊藤 公彦
1
S. Uesugi
1
,
M. Goto
1
,
K. Sawamoto
1
,
R. Kitajima
1
,
R. Okubo
1
,
E. Yoshioka
1
,
T. Takata
1
,
K. Hori
1
,
K. Ito
1
1関西ろうさい病院産婦人科
pp.763-766
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003029
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第4度子宮脱に対して保存的加療を行い,経腟分娩が可能であった1例を経験した。患者は36歳で,前回の妊娠時に第2度子宮脱を発症したが,産後に改善していた。今回の第2子妊娠中の33週時に第4度子宮脱を認め,ペッサリーによる保存的加療を行った。妊娠36週に前期破水のため入院となり,その後自然分娩に至った。妊娠中の子宮脱の治療法に関して一致した見解はないが,第一選択として安静やペッサリーによる保存的加療が選択される場合が多い。分娩方法は,経腟分娩を第一選択としつつ,母体と胎児の状況に応じての選択となる。
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