Japanese
English
症例
分娩時に発生した肛門の損傷を伴わない直腸腟裂傷の1例
A case report of obstetric rectal laceration in the absence of an anal sphincter injury
澤本 康平
1
,
後藤 摩耶子
1
,
柳澤 公紀
2
,
北島 遼
1
,
山本 実咲
1
,
堀 謙輔
1
,
伊藤 公彦
1
1関西労災病院産婦人科
2同 消化器外科
キーワード:
直腸腟裂傷
,
4度会陰裂傷
,
吸引分娩
,
経肛門ドレーン
Keyword:
直腸腟裂傷
,
4度会陰裂傷
,
吸引分娩
,
経肛門ドレーン
pp.1407-1410
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000972
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要旨
4度会陰裂傷は通常,肛門の裂傷と連続し直腸と腟の間の裂傷がみられるが,今回,肛門の損傷を伴わない直腸腟裂傷を経験したので報告する.症例は36歳初産婦.陣痛発来後,胎児機能不全のため会陰切開を行い,吸引分娩で児を娩出した.切開創とは別に,肛門の損傷を伴わない直腸腟裂傷を認めた.縫合を行い,術後は良好に経過した.吸引分娩など高度裂傷のリスクのある分娩に関しては特に腟鏡診,直腸診に注意を払う必要がある.
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