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帝王切開瘢痕症候群に対する腹腔鏡下手術で残存筋層を厚くする工夫
佐古 悠輔
1
,
平田 哲也
1
Y. Sako
1
,
T. Hirata
1
1聖路加国際病院女性総合診療部
pp.391-397
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002928
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続発性不妊症の原因として,帝王切開瘢痕症候群が注目されている。治療は挙児希望がある場合,現段階で手術が第一選択と報告される。診断には主に経腟超音波断層法やMRI検査が用いられ,帝王切開瘢痕部上の残存筋層の厚みを測定し,その結果に基づいて子宮鏡下手術,腹腔鏡下手術と術式選択される。特に腹腔鏡下手術では,筋層運針時の難易度が高く,確立された方法はない。本稿では,帝王切開瘢痕症候群の腹腔鏡下手術において,残存筋層を厚くするための工夫として運針時の手技におけるポイントやその際の注意点について報告する。
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